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今日は護身術の練習でクタクタだった。

自分の魔法だけじゃ癒された気分にならなかった私は、おねだりしたんだ。

おねだりされたデュークさんが魔法を掛けてくれる。

王様におねだり出来るのは、私の特権で、いいよね?





仲良く食事を済ませてから、私は夜着に着替える。

寝室に入るとデュークさんが待っている。

ベットの上で。


そんな王様は、ちょっと意外そうな声で言うんだ。


「服を着たのか?」


なんだ?

裸で部屋をウロウロしろと?

おいおい、どんなプレイなんだよ?


「え?何いってるの?」

「どうせ、直ぐ脱がせるのになぁ…」


そう言って、隣に来た私を抱きしめて、寝かせてしまう。

デュークさんが、私の頬に手をかけた。


「どうした?」

「え?」


デュークさん、もう寝るだけなんだけど、やる気満々じゃん?

…。

いいけど。

 

と、いいますか、今日の私達は、なんと申しましょうか…。


いや、いいんだよ、やっと会えたんだから。

こんな奇跡みたいな再会は、ありえない事だけど、起こったんだから。

そうだよね、いいよね? 

そう思いながら、私は言い訳を始める。


「私達、なんか、サカリのついた猫みたい…」

「なんだ、それ?大体、おまえは犬だろう?」

「もう!」


私はデュークさんの頬を軽く抓る。


「あのね、猫って、発情期に五月蝿い声で鳴くの知ってる?」

「知らないな」


そうだよね、デュークさんは野良猫と接触する機会も無いだろうし、猫も飼ってない。

自分が猫の癖に、猫の習性を知らないとは。


「もの凄い、大きな鳴き声なんだよ」

「そうなのか?じゃ、猫は、なんと言って鳴いてるんだ?」

「たぶん、やりたいよー、だと思う」

「直接的だな?」

「だって、動物だもの。野生だから、恥ずかしくもないんだろうな。とても、大きな声で鳴くの」


私達は鳴かないよね?

あ、けど、声、出してるわ。

しかも、大きいかも…。


「それで?」

「えーと、毎晩鳴いて、喧嘩して、やることをやる」

「それと俺たちが、同じってことか?」

「うーん、ちょっと違う。だって、これは、例え話だから」

「けど、例えるってことは、似てるんだな?」

「そうだね。けどね、違うところがあるのよ?」 

「どこが違うんだ?」


肝心な所が、ね、違うんだぞ。

いいか、聞け?


「だって、私達は一番愛してる人としか、しないもん」


笑ってる。

その笑顔、素敵過ぎるよ。


「そうだったな?」

「そうだよ?デュークさんとしか、やらないもの」

「そうだ、俺もカナコとしか、やらない」


でしょ?


「だけど、毎晩は同じだな?」

「うん、特に、今日はやりすぎ…だったよね?」


赤くなる。

本当に、やりすぎだよ、私達。

誰も止めてくれないから、やりたい放題してる。


「それだけ、愛してるんだ。仕方が無い」


そっか、仕方ないんだ?

それでいいよね?


「そうだよね?いいんだよね?」

「いい、当たり前だ。なぁ?」


デュークさんの赤紅の瞳が、潤んでいるんだ。

どうしよう、その瞳には弱いんだ。


「どうなんだ?カナコは足りてるのか?」


ああ、もう、その目で見ないでよ。

火がついちゃう…。


「足りてない、よ?」

「俺もだ」


きっと、デュークさんは確信犯なんだ。

私が拒めないことを知ってる。

頬に掛けた手が、導くんだ。

深いキスへと導くんだよ。

もう、言葉が出ないよ、感じてるんだ。


「時間はたっぷりある、覚悟しろ?」

「馬鹿…」


その言葉通り、今夜のデュークさんは容赦なかった。


散々、指で、唇で、その優しい声で、私を感じさせるんだもの。

ここが何処で、今が何時かわからなくなりそうだ。

恥じらいも、躊躇いも、もう、残っていない。


だって、この世界で一番安全で、一番愛に溢れてる場所に、私はいる。

この私を裏切らない、世界で一番、愛していて、信じていて、大切な人と一緒にいるんだもの。

ただ、デュークさんからの愛を感じて、声を出し、応える。

そうしても、大丈夫だって、知ってるから。

デュークさんは、絶対に私を守ってくれるって、知ってるから。


だから、こそ、私はデュークさんにしか見せない私を見せるんだ。




愛おしいんだもの。




そんな感情があるからこそ、安心して感じることができる。

体を交わすことで繋がれる絆があるんだと、思う。

私達は、決して離れない。


「大丈夫か?」


散々愛した後で、そんな事聞く。

可愛い。

私のデュークさんは、可愛いんだ。


「大丈夫じゃないよ」

「え?」


どうだ?想像してなかった返事だろ?


「デュークさんが好き過ぎて、大丈夫じゃない」

「カナコ、おまえは…」

「何?」

「カナコはカナコだ」

「なに、それ?」


大きな手が、私の長い緑の髪に触れる。


「外見が変わっても、おまえはカナコだ。俺が愛するただ1人の女だ」

「ますます、好きになっちゃうよ?いいの?」

「いいさ」


また、キスされた。

散々触れられているのに、私の肌は、まだ、デュークさんを求める。


「愛してくれる?」

「おまえの願いを拒めるほど、俺は強くないからな、…」


デュークさんの苦笑いを、私はキスで塞ぐ。

息も出来ないくらいに、してやる。

苦しいって、言わせたいんだ。


あ、けど…。


「くるしい…、よ」


デュークさん、ギブです、ギブ!


「カナコ、おまえから仕掛けた癖に」


肺活量か?

肺活量の差なのか???


「なんか悔しい…」

「愛してやるよ?」

「私が愛したいのに、」

「駄目だ、俺が愛してやる」

「もう…」

「おまえが、俺だけの女だって、おまえに刻みたい」


もう、言葉がでないよ。

それが、ちょっと悔しくて、もの凄く嬉しい。

私は自分をデュークさんに委ねた。











数日が過ぎた。





リックが処刑された。

それはジョゼが教えてくれた。


私とデュークさんはその事には触れずに過ごした。





リックの馬鹿。





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