表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/192

1 落ちる。

いきなり、稲妻が落ちたんだ。



布団の中でスマホ見ていたら、上からズドン!!と落ちてきた。


心臓がドキドキしてるよ。

ホント、死んだか、と思ったよ。



こんなこともあるんだ、人生って、色々さ。

って、思った瞬間だ。


え??


体が浮いた??




ちょと、ちょっとぉ~~~~!




ええ???

吸い上げられるんだぁぁぁぁ!

 





なんだ、上がっていくんだよ!

えええええ????






どこまで、上がっていくんだぁぁぁ!





トン。




あ、止まった。




なんだ、ここ?

白い??





なんだ?光だ。

光の中にいる??



眩しい…。

光しかない。



全てが、白いんだ。





声が聞こえる。

うん?


声じゃない、なんだろう? 



(いや、、わ、、、、だか、、、じかんが、、、、、と、、、、、)





思考が直接頭の中に?

気のせい?

なに?


なに言ってんの?



わからんぞ?



そして、あああああ!







今度は、急に落ちていくよ!






え?

ええええええええええ!





落ちる。

落ちていく。





どこまでも、落ちていくんだ!







怖いよぉ~~~!







いや~~~~~~~~~~!

止めてー!









ストン…。





あ、…、止まった。

止まったよ。



どこも怪我してないみたい…。


なに?この上がったり落ちたりは?





そう、落ちた。

私、落ちたんだ。

けど、どこかから、落ちた?




わからない…。



とりあえずは、無事みたいだ。

良かった…、生きてる。




けど、え?



何?

え?





何かが、おかしい。

誰かが、私の体に…、触れてるって!



目を開けた。




暗い。

暗闇だ。




さっきまでが眩しすぎて、周りが良く見えない。

気のせいか、目の焦点が合ってないかも、…。



いや、見えなくても感覚が…。

感覚があるんだよ、誰かがいるんだ。



耳元で声がした。


「しっかりしろ?」

「え?」


思わず声を上げた。

うん、あげてしまったよ。

誰がいる。

そのぐらいしか、判らない。



目が痛い。

目を閉じる。



閉じたまま、声を聞く。


「また、自分に魔法を落としたな?大丈夫か?」


なに?魔法?

なに寝ぼけたこと、いってんだ?



というよりも、だよ?



私、1人で寝てた筈なのに、なんですぐ側に誰かがいるの?

ありえないでしょ?




なにが、起こったんだ?




「苦しいのか?うん?」




誰かが、触れる。




「ほら、抱いてやるから、」



誰かの肌が、私の肌に触れていて…。

え?私、裸なの?

パジャマ着てたよね?

なんで???




「リリのことは、俺が一番知ってる」




あ、…。






気持ち、いい…。




この状況、説明不可。




ちょっと、急に口が塞がれたよ。



これって、キス???




あ…ン、駄目だ、こんなの初めて…。




思わず、目を開ける。

まだぼやけてるんだ。


誰だよ?

だれ、この人?





「リリ、愛してる」




って、か、私、リリなんかじゃありません。

上条加奈子、ごくありふれた名前ですよ。






って、そこに触れますか!






「あっ!あ…」

「感じるか?」





そう、私、今、見ず知らずの男性と、最中で…。





夢だ、きっと夢に違いない。

ほら、良く言うじゃない、物凄くリアルな夢を見たって。

それよ、それ!

そう思おう、…。




てか、てか、気持ち良いです…。



いいのか、いいのか?

この状況で、リアルに感じてしまっていいのか?

けど、この人止めてくれないし…。





「リリ!」





また名前を呼ばれましたが、くどいようですがリリではない。





「あっ」


あああああ!




私、上条加奈子。

この状況を理解できないまま、名も知らない男の人に抱かれました。








いったい、何が起きているんだ????








本日より連載開始です。

基本、毎日更新となります。よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ