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裏切られた世界で(仮)  作者: 裏世界
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過去

 あぁ、目がチカチカしそうだ。


此処にきてから一週間たったのか?


わからない。


周りは相変わらずの真っ白な世界。


ほかの色など決して混じらない。


存在するのは俺だけ。


あぁ、いや。あいつもいる。


姿はみえないが。


此処にはなにも持たない。


感情などとうの昔に捨てた。


欲なんてない。


食べることも寝ることもなくただひたすらぼーっと過ごす。


気が狂いそうなそれは当たり前のようになっていて


いつしか此処に染まっていた。


悲しむこともなく

笑うこともなく

寂しくもなく

怒ることもなく

狂うこともなく

憎むこともなく

愛することもなく


ただただ無感動に無関心に無感情に


生きていく。



でも、たまに忘れそうになる過去がやってきて涙が溢れ出る。


それがなんの涙なのか、



いまの、



俺には、









わからなかった。



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