代わり
bl有り
あー…だり
ベットには裸の男。
ぐっすり寝てるわ…
幼なじみに聞かれた彼女。
そんなもんはいない。
代わりにいるのが、
「カズヤ、いつまで寝てる」
「ん、も…レイ」
「休憩は終わりだ…」
「あ、ちょまっ!あんっ」
付き合ってるわけではない。
お互い恋愛感なんて持ってない。
ただの友達だ。
俺は女男どっちでもいける。
カズヤはゲイだ。
こういう関係になったキッカケは、単純だった。
俺はいつものように幼なじみを待っていた。幼なじみは部活に生徒会にと放課後はいつも忙しそうにしていた。
だから、俺は暇つぶしに図書室によったりと暇をつぶしてた。
いつものように図書室に足を運んだ。
図書室はシンとしていて誰もいない。
放課後の図書室は俺一人しか使わない。
だから、油断してたのだろう。
俺がきてることに気づかず行為をやっていた。
クラスメートと先生が。
男同士で。
さすがに男同士ってのはみるに耐えなかったが。
「あ、も、やだやだやだやだやだ!や…っめ!」
明らかに一方的だったのとクラスメートが泣いていたので取りあえず携帯でビデオで撮った。
全く気づかれなかった。
助けなかったのもあるけど。
でまぁ、いろいろあってこういう関係になったのだけど。
誰にもいってないし、そもそも普段では関わらない。
気兼ねなくやれるってのが今につながってんだけど。
「あ…ん、れい?」
「なんだ?」
「あ…やっぱ、なんでもない」
そう笑うカズヤに
「キスか?印か?それとも、好きっていってほしいのか?」
と言えば驚いたようにそして、悲しさを含んだ笑顔で
「レイの優しさって残酷なんだね」
「今頃知ったのか」
「うんん、知ってたよ…ね、キスが」
言い終わらないうちにしてやる。
カズヤは泣きながら
「ありがとう」
って呟いていた。
カズヤもバカだ。
こんな俺を好きになるなんてな。
まあ、俺もバカだったか。
カズヤ
レイと同クラ。ゲイ。