なぜ、此処に?
俺の一日は幼なじみから始まる。
「レイ起きて、学校おくれるよ」
幼なじみに起こされ朝ご飯食べ一緒に登校する。
学校が終わると幼なじみと一緒に帰り幼なじみが作った晩御飯を食べ風呂入り幼なじみが帰るまで付き合いそして寝る。
「おやすみなさい、レイ」
こうして俺の一日は幼なじみで終わる。
いつもの日常
いつもの生活
変わらずただ淡々と暮らす。
それが俺の、平和だった。
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《なにを思い出してるの?》
《なにを考えてるの?》
《なにをしているの?》
「…なにも、なにも思い出してないし考えてないししてもいない。」
《クスクス》
《嘘吐き》
俺の答えに笑ったかと思えば恐ろしく冷たい声で返してくる。
《ねぇ、いい加減忘れなよ。食べることも眠ることも欲を覚えることも、此処じゃあ…出来ないんだからさ。》
「……」
あぁ、なぜこうなってしまったのだろう。
なぜ、俺は此処にキテシマッタノダロウ?
《理由はないさ。ただ云えることは、》
あぁ、わかってる。
こいつのいいたいことは。
もう、わかってる。
《レイが此処に来たんだよ。》
俺が此処に逃げたんだ。
こいつ
住人 姿無し ??