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世界の次元軸  作者: ヨベ キラセス
第二章 豊かと争い〜赤坂編〜
8/29

元『黒江家』

 僕は、気づくとよくわからない部屋にいた。




 壁は白く、


 直径1mぐらいの机があり、


 シンプルな椅子が一つ、


 シンプルなベッド、


 無地の扉しかなかった。




 ガチャッ!


 ギイィィィィィ! という音がし、扉は開く。


「…………………。」

「…………………。」

「………どっ、どちら様ですか?」

「何言ってんだよ、ホシ!お前そんなボケが言えるようなやつじゃないだろう…ああ、お前も寝ぼけることはあるか」

 と、たんたんと話を進める男に、不思議と前からあっているような気がしてきて…

「…って、何で僕の名前を知っているのさ!」

「お前、今日は変だぞ…俺はお前の兄、『アカサカ スバル』だぞ。寝ぼけるにも限度があるぞ」

 そこでようやく頭が冴えてきて、あのことを思い出した。



「そうでした、チュートリアル最後に、注意事項がありました」

 と、ワン は言う。

「差し障りのないように、二人の体格と名前を知っている人たちに、記憶の改ざんがしてあります」

「おいおい、それって意味あるのか?」

 と、クロがもっともな意見を言う。

「はい、もちろん。だって、もし、ある日突然消えたら大変ですもの、世界的に。でも、流石に『生贄』は必要ですので、一石二鳥な方法で解決させました」

「それは…」

「それは…あなた方の代わりのコピー体です!」

「「コピー体!?」」

 あまりにすごくて、大声で言ってしまった。

「はい。流石に何もなく別の世界には行けないので、『生贄』兼『ナビゲート』にしました」

「いやいや、そいつ自体がなればいいのでは…」

「いいえ、そうもいきません。家族にばれやすいので」

「「ふ〜ん」」



 なるほど、そういうことか。

 ーつまり、あいつも苦労してるのか、と思ってしまう。

「なに、ボケっとしているんだよ。せっかくの休暇なんだから、はやく下に来いよな!」

 と、『スバル』という兄は出て行った。


 そういえば、こんなものを書いてもらっていたな、と思い出しずつポケットから紙を一枚出した。



 《家族構成

 黒江家


 隆作リュウサク=父(42)

 智恵トモエ=母(?)

 スバル=兄(21)


 十年前に両方の祖父母 他界》



 以上だった。十年前に何があったのかは気になるが、それもすぐ説明された。



 《十年前、宇宙人襲来

 五年前、能力開花》



 ちょうど僕と同じ年に来たことは気にならないことにした。

「お〜い、早くしろ〜」

 まずは、情報収集からだ。

「は〜い、今行きま〜す!」

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