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世界の次元軸  作者: ヨベ キラセス
第一章 チュートリアル
7/29

連携

「グオォォォォォォォォォォ!」


 ボッ!


「「イヤァァァァァァァァァァ!!」」


 ビュン!!




「お前剣だろ!突っ込めよ!!」

「アホか、君は!盾の君が突っ込めよ!!」

「そしたら焦げるだろが!お前が焦げろ!!」

「それこそ僕が焦げるだろうが!君が焦げろ!!」

「なんだと!!」

「そっちこそ!!」

「…止まってるのはいいけど、大丈夫ですか?もう『ファイア・ブレス』準備態勢ですよ?」

 と、いつの間にか止まっていた足を見て、約20メートルある『リザード』を見る。

「グウゥゥゥゥゥッ」

「ノアァァァァァ!」「ウアァァァァァ!」

 と、ダッシュ!

「…息は合うのになあ」

 と、残念に見ている ワン。



「あー、埒が明かない!」

「全くだ!」

「この拳銃が使えれば…」

 あれ?これは…

「そうだ!『あれ』だ!」

「どれだ!」

 と、言うよりも実践した。


 パンパンパン!


 キュィィィィィン!


「来たァ!」

「…そうか!」

 と、赤坂も違うものを出した。


 赤坂=高出力スラスター『フェニックス』


 黒江=電動スケボー『疾風迅雷』



「おっ!いいなそれ!!」

「真似するなよ……君のも中々いいと思うよ!!」

「そりゃどうも!!」

 と、全速でスラスターとスケボーは逃げた。


『リザード』は追うが、100メートル離した頃にUターンし、突撃。ブレス用意は出来ている。スラスターが前だ。スラスターは赤坂さんのはず。

「ああ、バカな人たち。あんなんじゃ全滅じゃ…」

 ……あれ?見間違えたのかしら?何かスラスター使いが何か大きいものを…

「…て、あれは『盾』!?」

 と、よく見るとスラスター使いが『赤坂さん』ではなく『黒江さん』だった。でも、一体いつ?


「おっ?ワン が目ェ向いてるぞ!」

「そうでないと面白くないだろう!」

「違いねぇ!」

 と、笑い合い突撃。



 盾で無効にする間に、回り込み、足を切断。両手、足を使用不能にして、とどめにスロープを『ジェネレート』し、胸を一突き、とまではいかずとも、五回で倒した。



「いやぁ、ナイスファイト、ホシ!」

「そっちこそ、GJグッジョブ!」

「…あ、あの〜」

 と、ワン が聞く。

「た、確か、赤坂さんがー」

「『ホシ』でいいよ。あと『さん』付けるほど偉くないし」

「…ほ、ホシは『フェニックス』、という物でしたよね…」

「うん。そうですよ」

「…で、黒江さんはー」

「俺も『ユウ』でいいよ。『さん』も」

「…ユウも『疾風迅雷』、ですよね……」

「ああ、そうだが。てか、返せよ!俺のスケボー!!」

「それなら僕のスラスターもね」

 と、返して一件落着……

「…じゃなくって!いつ、交換したんですか?」



 彼ら曰く、

 約80メートル離した頃に、視認を麻痺させる物が『ジェネレート』され、それはグレネード型で、爆発したか分からなくなるらしい。それで、実はもっと奥、150メートル離した頃に交換し、効果が切れた頃には100メートルだった。その後は知っての通り…



「…道理で目が霞むと思いました」

 と、思い返す ワン。

「じゃ」

「これで」

「…まあ、合格にしましょう」

「やったー!」「よっしゃー!」

 と、歓声を挙げた。



「では、約束どうりに、一つ叶えましょう。富でも、名誉でも、もちろん、お金でも」

 すると、

「…そういや、なんで俺たちなんだ?」

「えっ?」

「…それもそうだね。なんで?」

「えっ、ええとですね、あなた達はある二つの条件をクリアしているからです」

「その条件は?」

「それは、一つに、『盾と矛』の所有者であること。もう一つは、願いの内容が…」

「「内容が」」

「内容が真逆であることです」

「…えっ?」「それだけ…」

「はい。あとは抽選です」

 崩れ落ちる二人が立て直すのに、数分使った。


「で、俺たちはその」「『願い』を言わないとダメですか?」

「と、言いますと」

 とたん、お互いがお互いに指差す。

「「こいつには聞かれたくない!!」」

「…そうですか。まあ、いいですよ。そもそも転移する必要があり、その時トレースした事で出来るので」

「「ならいい」」

「…息ピッタリですな、全く」



「では、いいですか。ベッドに横になったら、強く願ってください」

「はい」「了解」

「では、最後に、アフターサービスとして、これを」

 と、腕輪を渡された。

「これは?」

「はい。これは『DCディメンション・コミュ』です。私やあなたたちと繋がります」

「ありがとうございます!」

「まあ、サンキューな」

「ちなみに、防水、その他色々ついているので、くれぐれも外さずにお願いします。『クーリングオフ』出来なくなるので」

「…まあいいや、追求しないどくよ……」

 そして、

「ホシ!」「ユウ!」

 手を差し出し、

「「ありがとう!また会おう!!」」

 と握手した。



「では、行きますよ」

「「了解!!」」


 ブゥゥゥゥゥン!




 僕、『赤坂 星輝』は夢がある。それは……


 俺、『黒江 有』は願いがある。それは……



 それは…


「温かい世界が!」「歯向かわない世界が!」





 欲しい!!

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