98/202
監禁(3)
「11月1日19時45分。県道45号線脇の索道で<宿主>と遭遇」
天馬署長は眼を開き
恵怜奈のチョーカーの下からのぞく首筋の傷をじっとりと眺める。
「首筋ね…分かった。それで浸食はどれぐらい進んでいるのだ?」
質問された部下が慌てて書類に目を通す。
「は、はい。報告によるとまだ20%程だと…」
「20%だと?」
眼を見開いた天馬署長は
鎖に繋がれた恵怜奈の前に立ちふさがり
苦々しげにチョーカーを睨んだ。
「あの祓魔師め…」
恐ろしい顔をした天馬署長は
恵怜奈のチョーカーに手を掛けた。
「やめて!」
恵怜奈は叫んだ。
一番の宝物を得体のしれない男に触られて
心が震える恵怜奈。




