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監禁(2)
「松井恵怜奈17歳。県立高校の二年生です」
何もない部屋の中にパイプいすがひとつ。
その上に天馬署長がふんぞり返っている。
恵怜奈は体を細かく震わせ、虚ろな視線を
天馬署長と部下に向ける。
横に立つ部下が手に持つ書類を読みあげていく。
およそ感情と言う物が感じられない声が
冷たい部屋の中に響いていく。
「身長165センチ48キロ。ブラッドタイプA+。
特に持病等はなし。健康状態は良好。
現在の脈拍も安定しています」
聞いているのかいないのか分からないが
天馬署長は眼を閉じて椅子に座ったまま動かない。




