96/202
監禁(1)
冷たい床の感触。
コンクリートむき出しの床は恵怜奈に大地の冷気を
ダイレクトに伝えてくる。
恵怜奈が監禁された部屋。
窓が一つも見当たらない。
柔らかい日差しが入るはずもない部屋の中は
ただ冷たい空気が漂うだけ。
まさにここは牢獄。監禁部屋。
恵怜奈は手錠に目隠しの状態。
天馬署長と名乗る人物からの理不尽な拉致。
丘の上で過ごした幸せな時間が蜃気楼のように消えていく。
看守らしき男が壁についている太い鎖を
恵怜奈の足にしっかりと取り付けた。
そして目隠しを取られる恵怜奈。
久しぶりに見る光に眼を細める。




