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魔猫(22)
「クソ…分かりましたよ。そいつを連れていけ!」
恵怜奈は手錠に眼かくしまでされて
連れて行かれようとしている。
「恵怜奈!」
ネディが叫ぶ。
「これだけは信じてくれ」
ネディはこの街に来て以来
恵怜奈と会って以来
初めて自分の感情と言う物を表に出した。
その叫びは恵怜奈にもはっきり聞こえた。
目隠しをされて分からないが
恵怜奈にはネディの優しい眼差しが感じられた。
恵怜奈の心の中に小さな希望を投げかけるネディの声が
暗い雨が降りしきる中響き渡る。
「必ず助けに行く!」




