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魔猫(19)
「ジネディーヌ君。キミが採取した被疑者 松井恵怜奈の髪の毛と
事件現場に落ちていた髪の毛のDNA鑑定が一致したのだよ。
これは紛れもない事実だ。だから…」
天馬署長は恵怜奈を指差す。
この状況がこの上もなく楽しいらしい署長は
いやらしい笑いを顔に浮かべ続けている。
「この子は連続殺人犯なんだよ」
大声をあげて笑いだす天馬署長。
そんなことはない。
自分が連続殺人犯なわけがない。
そう激しく思う恵怜奈。
殺人?
赤い血が滴り苦しみの声を上げて
のたうちまわる人々を見てにっこりと笑う
銀色の髪の少女が頭の中に浮かんでくる。
まさか…
夢の中の少女が犯人なわけがない。
でもいったい夢の中の少女は一体誰なのだろう?
まるで恵怜奈の頭の中を支配するように
銀色の髪の少女が頭から離れない恵怜奈。




