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魔猫(16)
「先ほどから祓魔師のにおいがプンプンしていたんですよ。
こんなところにいたんですか」
隠れていた二人は引きずり出されて男の前に引き立てられる。
さすがのネディもこれだけの警官の前では
抵抗できそうにもない。
恵怜奈は未だになぜ
自分たちが取り押さえられているのかもわからない。
悪夢。
まるで自分は悪夢を見ているかのようだと恵怜奈は思う。
悪夢?
恵怜奈は警官に取り押さえられている時
以前夢に見た銀髪の少女を思い出していた。
透き通るような白い肌に赤い瞳。
そして全身返り血を浴びて微笑む少女が
恵怜奈の頭の中にはっきりと浮かぶ。




