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魔猫(15)
恵怜奈の頭ではそこまでは理解できたのだが
なぜ良い人ばかりの恵怜奈の家に
こんな大勢で捕まえに来るような
凶悪犯がいるとは考えられない。
一体凶悪犯って誰だろう?
警察官のリーダーらしい男が雨に濡れながら立っているのが見える。
家の中に入った警官の報告を受けた男はにやりと笑った。
「におい…においがするな…」
男がそうつぶやいた瞬間近くに雷が落ちた。
鳴り響く雷鳴。
厚く垂れこめた雲のせいでうす暗い空が一瞬光り輝く。
「きゃあ!」
頭を抱えて恵怜奈が叫ぶ。
その声を聞いて一斉に恵怜奈達に銃口を向ける警官たち。
どうやら取り囲まれてしまったようだ。




