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魔猫姫って誰のこと?  作者: 山田ヒガシ
第一話 誕生  
84/202

魔猫(12)

家までもうすぐだ。


雨に降られて二人はびしょぬれ。


でも恵怜奈はネディの上着を借りていたから


まだマシなのだが


ネディはそれこそ全身ずぶぬれだった。


シャツは水を吸って透けているし


ネディの金髪からは水が滴り落ちている。


「風邪ひくよ。早く帰ろう」


短い言葉で恵怜奈が声を掛けると


ネディは無言でうなずいた。


その時二人の横を猛スピードでパトカーが通り過ぎる。


けたたましいサイレンを鳴らしながら


パトカーが一台


二台…三台と通り過ぎていく。


「なにかあったのかな?」


ほんの少し不安になる恵怜奈。


また魔物でも出たのかと思うと身体が震えてくる。


今度は後ろから警官の一団が走ってきた。


物々しい装備に身を包んだ警官たちは


みんな手に黒光りする禍々しい銃を持っていた。





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