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魔猫(11)
「も、門?」
恵怜奈は戸惑ってネディに聞く。
「ああ、門だ。ママは魔物を追ってルシフェルの門に消えてしまった。
僕は門を見つけだし、中に入ってママを救い出す」
雷が鳴った。
遠くで鳴っているようだったが恵怜奈は怖がって叫び声を出した。
「雷が鳴り出した。丘の上は危険だ。家に帰ろう」
恵怜奈の手をつないで走りだしたネディ。
そんな後ろ姿を無言で見つめる恵怜奈。
雨が強く降りだした。
二人は雨に打たれながら坂道を下りていく。
暗雲が立ち込める空。
二人の運命にも少しずつ暗雲が立ち込めていく。
二人は決して手を放すことなく
家へと走って行った。




