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魔猫(8)
「キミの名前を聞いた時、僕はドキッとしたんだ」
ネディは恵怜奈を見つめる。
「エレーヌを探して夜の闇を彷徨っている時に
偶然助けた人の名前がエレナだったなんて。
僕その時思った。
これはエレーヌと再会できる予兆だって」
ネディは頭を抱える。
「ああ…どこにいるんだエレーヌ。僕の最愛のママよ…」
ママ?
恵怜奈は少しほっとして
ネディに尋ねた。
「ネディはママを探しているの?」
恵怜奈の言葉を聞いたネディは深いため息をついた後
立ちあがって空を見上げた。
「ああ…僕は最愛のママ、エレーヌを探して全国を放浪してるのさ」




