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犠牲者(6)
ネディの体温を手に感じる恵怜奈。
じっと恵怜奈を見つめるネディの視線。
「送るよ」
恵怜奈とネディは手をつないで外へ出た。
外では手を放すのかと思った恵怜奈だったが
ネディは恵怜奈の手を決して放そうとはしない。
朝の平凡な通学路をネディと恵怜奈は手をつないで歩いていく。
一緒に通学する同級生たちの軽い嫉妬の目線が何故か心地よい。
「こうして手をつないでいれば僕と恵怜奈の気脈が通じて
もし魔物に襲われた時…」
「手をつなぐ理由は言わなくていい!」
叫んだ恵怜奈はネディの手をギュッと握り締めた。




