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犠牲者(5)
しかし外でどんな恐怖が荒れ狂っていても
学校にだけは行かなくてはならない。
高校はそんなに甘くはないのだ。
身支度を整える恵怜奈。
鏡の前で髪形を整えていると
さっき見つけた銀色の髪の毛が見える。
一瞬考えたが思い切って
ハサミで銀色の髪の毛を切って処理。
黒い髪の毛だけになった自分の髪を見て
少しほっとした気分になる恵怜奈。
気合を入れて玄関を出ていく。
「学校に行くのか?」
恵怜奈と入れ違いでネディが戻ってきた。
「行きたくないけど行ってきます」
そう恵怜奈がそっけなく返事をした瞬間
ネディが恵怜奈の手を握った。




