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DNA(17)
ネディーは携帯を取り出した。
「どうもお世話になってます。はい…サンプル手に入ったので
照合お願い…はい、至急で…」
誰かと携帯で話し終わった後
笑みを浮かべるネディ。
その笑みは先ほど恵怜奈の家族に見せた
優しい笑みではなく
鋭い眼光を宿した狩人の物のようだった。
ネディは見つけた髪の毛を大事そうに袋に入れると
ポケットに入れた。
そして何食わぬ顔でネディはリビングへと戻っていった。
恵怜奈は自分の部屋に行ってしまったようだ。
ネディは怪しい行動を取ったとは思えないほど
恵怜奈の両親と談笑している。
長い夜は疑惑に疑惑を重ねそれからも続いていった。




