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DNA(14)
「だ…誰?」
勇気を振り絞って声を掛けるがだれも答えない。
脱衣場の暗がりからは気配がない。
侵入者はすでに逃げ去ってしまったのだろうか?
それともすでに侵入者は獲物に狙いを定めたのだろうか?
気持ちの悪い空気が風呂場を支配する。
その時恵怜奈はくしゃんとくしゃみをした。
風呂を出たが裸のままなので体が冷えてきたのだろう。
体は寒いし心は不安。
このどうしようもない状況をどうしたら抜け出せるのか?
必要なのは勇気。
そう。
しょうがないので恵怜奈は勇気を振り絞って
風呂から外へと飛び出した。




