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DNA(5)
「それにしてもこんなハンサムな子が
家の中にいるなんて母さん久しぶりにドキドキしてるだろ?」
「やめてよお父さん!でもドキドキしてるのはしてますよ」
「私もドキドキしてるよ。ずっと息子が欲しかったから
彼が飯を豪快に食べている姿を見ると心が弾む」
盛り上がっている父親と母親。
ジネディールはフランス人のくせに器用に箸を使って
とんかつを頬張っている。
同居。
ちょっと待て。
それはおかしい。
若い見知らぬ男子が女子高生とひとつ屋根の下に住むなんて
ある意味魔物よりも危険なんじゃないか?
だが親は笑って危険人物を歓迎して
とんかつまで食べさせている。
恵怜奈は赤い顔をして家中に響き渡る声で叫んだ。




