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DNA(3)
玄関から現れた人物は笑顔で軽く会釈した後
リビングへと入ってきた。
大きな荷物を抱えた来訪者は
たくさんの美味しそうな食事を見ていっそう笑顔を崩した。
「今日からお世話になります。うわぁ美味しそうだな」
「たくさん食べてね!」
母親も食事をほめられてうれしそうだ。
「自分の家だと思ってくつろいでくれよ」
父親も余裕の笑顔。
でもなんだか恵怜奈は納得いかない。
だって来訪者が最初に言った言葉に疑問を持ったからだ。
恵怜奈は盛り上がる三人に向かって大声で叫ぶ。
「ちょっと待って!お世話になりますってどういう事!
私とこの金髪のジネディーヌとか言う奴が一緒に住むって言うの?」
突然家にやってきたジネディーヌは恵怜奈の荒れようにも
動じることもなく笑顔を家族に振りまいている。




