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ファンタジー(16)
その時恵怜奈の脳裏に衝撃が走った。
あの髪の毛は見覚えがある。
恵怜奈が見た銀色の髪は確かに赤く血に染まっていた。
「魔…魔猫姫?」
恵怜奈はつぶやく。
そう名乗った少女は血染めの顔を
恵怜奈に向けていた。
「正解は…殺戮」
少女の笑い声と言葉が恵怜奈の脳裏にしっかりと蘇る。
殺戮と言った少女が恵怜奈の部屋に現れたのか?
そして次の獲物を恵怜奈に決めたんだろうか?
忘れようとしても忘れられない
魔猫姫の赤く光る大きな瞳が
恵怜奈をとらえて放さない。
見通し不明の恐怖に身震いする恵怜奈。
もう恵怜奈はどうしていいかわからなくなっていた。




