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ファンタジー(15)
部屋の中に落ちていた銀色に光り輝く毛髪を
大事そうに懐に納めるジネディーヌ。
「この毛髪の特徴からして部屋に現れた魔物は猫。
巨大な化け猫だ」
引き裂かれたカーテンを見つめるジネディーヌ。
「鋭い牙と爪をもち身は軽く敏捷性に優れている。
非常に手ごわい相手だ。
それに非常にキミに言いにくいんだが…」
ジネディーヌは心配そうに恵怜奈を見つめる。
「危機はすぐそばに迫っている。気をつけた方がいい」
恵怜奈は再び荒れ果てた部屋を見つめる。
恐ろしい魔物…化け猫だと言っていたが
そんなものに何故自分が狙われるのか
恵怜奈は全く分からなかった。




