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ファンタジー(14)
ジネディーヌの手の中には長い毛のようなものが握られている。
「きれい…」
それを見て思わず声を漏らす恵怜奈。
20センチほどの毛髪のようなものは銀色に輝いて
キラキラと光っている。
恵怜奈は今までこれほど美しい髪の毛は
見たことがなかった。
地上のものとは思えないほど
厳かな美しさを秘めた毛髪に恵怜奈は見とれている。
ジネディーヌもじっくりと毛髪のようなものを眺めている。
「美しい。本当に美しい毛だ。しかしこの毛の持ち主は…」
ジネディーヌは恵怜奈をじっと見つめている。
「魔に魅入られた者」




