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魔猫姫って誰のこと?  作者: 山田ヒガシ
第一話 誕生  
26/202

ファンタジー(7)

なにも答えずうつむく少女。


恵怜奈は少女の肩に手をかけて優しく話しかける。


「一人なの?もしかして迷子?


そうだ、名前はなんていうの?」


恵怜奈がそう言うと少女はクスクスと笑いだした。


「一体何がおかしいの?どうしたの?」


本当に心配になってきた恵怜奈。


もしかしたらこの子は仲間とはぐれて


一人ぼっちになったのかもしれない。


そして悲しさを紛らわすために


一人孤独に笑っているのかもしれない。


そう考えると切なくなる恵怜奈。


「お姉ちゃん。私が今まで何を


していたか分かる?」


その時突然少女が喋った。


唐突で脈絡のない質問に


恵怜奈は訳がわからずなにも答えることが出来ない。


「お姉ちゃん分からないの?じゃあ正解を発表しまぁす。


正解は…」


少女が顔を上げた。


その瞬間恵怜奈は悲鳴を上げて座り込む。


「正解は…殺戮」


そう言う少女の顔は血まみれだった。


銀色の髪がところどころ赤く染まり


返り血を浴びた少女。


血みどろの中に大きな目が


印象的に光っている。


「人間をこの爪で八つ裂きにしていたの。


楽しかったよ…」


恵怜奈は怖くなって走りだした。


血まみれの少女はまだ恵怜奈をじっと見つめている。


「お姉ちゃん。迎えに行くよ。


私…魔猫姫が必ず迎えに行くからね…」


走り出した恵怜奈はだんだん


気が遠くなっていった。


そして周りの風景もぼんやり見えて


恵怜奈の意識は遠くなっていった。





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