25/202
ファンタジー(6)
少女。
木の下に佇んでいたのは少女だった。
ベージュ色のつば付きニット帽をかぶった少女は
うつむいて座っている。
その少女を見た恵怜奈は息を飲んだ。
銀髪。
少女の髪の毛はどこまでも透き通る
シルバーだったのだ。
恵怜奈が今まで見たこともないような
銀色の髪。
腰まで届くそのロングの髪は
座り込む少女の周りに
ちりばめられて
まるで自らが光を放っているかのように
光り輝いている。
「どうしたの?」
恵怜奈は思わず声をかけた。
なんだか寂しそうで
とても気になったからだ。
でも少女はなにも返事をしなかった。




