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ファンタジー(5)
恵怜奈は草原に立っていた。
雲ひとつない青空。
優しく風が吹いている。
夢。
恵怜奈は意識のどこかで
これは夢なんだろうと感じている。
気持ちの良い草原を
空を見上げながら歩いていく恵怜奈。
気持ちの良い時間が滔々と流れていく。
少し歩いていくと
一本の木が恵怜奈の眼前に現れた。
恵怜奈が見上げるほど大きなその木は
まるで生きているかのように
風で葉を揺らしている。
木漏れ日がキラキラと光って美しい。
その時恵怜奈は木の下に人影を見つけた。
「誰だろう?」
不思議な気持ちになった恵怜奈は
気の下に佇む人影に近づいていく。




