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監視(5)
生徒の間をゆっくりと歩く
ジネディーヌに降り注ぐ女子たちの熱視線。
皆赤い顔をして笑顔を向けている。
やがてジネディーヌは
教室の後ろに座っている恵怜奈の机の前に立った。
恵怜奈を見つめると
さきほどの笑顔が消え真剣な表情。
「え?え?
恵怜奈ってもしかしてこの子と知り合い~?」
後ろの子が興奮気味に話しかけるが
恵怜奈は催眠術にかかったように何も言えなかった。
じっと恵怜奈を見つめるジネディーヌ。
「大丈夫か?」
静かな声で話しかけるジネディーヌ。
恵怜奈は何も言わずうなずいた。
さらに恵怜奈に近づくジネディーヌ。
そして右手をのばすと
恵怜奈の髪の毛をそっと持ち上げた。
「魔物にかみつかれた首筋は痛むか?」
騒然とする教室。
そりゃそうだ。
いきなり現れた美少年がいきなり恵怜奈の髪を触り
話しかけたんだから。
さっき話しかけてきた後ろの女の子も悶絶状態。
「く、首の傷?ぜ、全然痛くないよ」
「そう。それはよかった」




