前へ目次 次へ 110/202 監禁(15) 「楽しい。楽しいねえ…… 人が絶望するのを眺めるのはとても楽しい。 まるでカスピ海のキャビアを 口にしたときと同じような感覚だよ」 満足した天馬署長は椅子に座り 下を向いて絶望の涙を流す恵怜奈を ゆっくりと眺めている。 「でも絶望するのはまだまだこれからだ。 だってこれから君はすべてを失うんだから。 家族の愛情や友達との友情 そしてもちろん恋人の愛情もキミは失う。 もうキミは一生、金輪際人に愛されることはないんだからな」