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監禁(9)
恵怜奈はチョーカーを握り締めて叫ぶ。
「ネディはこのチョーカーを付けてくれた!
このチョーカーはお守りなんでしょ?
なぜ裏切っているのにこんなお守りをくれるのよ!」
「それを付けたのは獲物を警察に渡すのが惜しくなったからだよ」
恵怜奈のすがるような気持ちをばっさりと否定する署長。
「所詮祓魔師は賞金稼ぎの様なもの。
各地に出没する魔を退治して収入を得ている彼らにとって
キミは最高の獲物だからだ」
署長は笑いだした。
壁を叩き、腹を抱えて署長は笑った。
笑い声がこれほど絶望の響きになるなんて
恵怜奈は知らなかった。
幸せな笑い声しか知らない恵怜奈が初めて聞く
狂気と悪意に満ちた笑い声が
部屋の中に響き渡る。
「ジネディーヌ君は金の亡者だからな。
チョーカーをつけて、我々に手出しできないようにして
どこかに高く売るつもりなのだろう」




