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監禁(8)
「なぜ私が危険なの?どこが危険なのよ!」
目の前にいる署長につかみかかろうとする恵怜奈だったが
太くて重い鎖は恵怜奈の自由を許さない。
猛獣をつないでおくような太い鎖は
恵怜奈の力ではどうしようもなかった。
「ジネディーヌ君は我々警察によく協力してくれたよ」
「ネ、ネディが?」
ネディの名前を聞いたとたん不安な顔になる恵怜奈。
「彼はキミを裏切っていたんだよ?しかも徹底的にね。
証拠となったキミの髪の毛はジネディーヌ君が提供してくれたものだ。
ああ…ひどいことだねえ…
キミを守るフリをして地獄にたたき落とすなんて…」
署長は恵怜奈の様子を実に楽しそうに眺めている。
「本当にひどい奴だ」
「そんなことない!」




