100/202
監禁(5)
「くくく…これから私がこいつに尋問をする。
席をはずしてくれないか?」
いやらしい笑いをうかべる署長。
部下も残酷な笑みを浮かべる。
「尋問はほどほどにしてくださいよ。
精神汚染されたら使い物にならないですから」
そう言って笑いながら部下は消えて行った。
部屋の中には署長と恵怜奈二人きり。
とたんにとてつもない恐怖を感じる恵怜奈。
蛇の眼でじっと恵怜奈を見つめる天馬署長。
視線を外して下を向く恵怜奈。
「お前はジネディーヌ君が好きなのか?」
唐突に質問をする天馬署長。
だがもちろん恵怜奈は答えない。
「ふふふ…答えなくてもわかる。
私が質問をした瞬間君の瞳孔が微かに動いたからね。
眼は口ほどに物を言うとは良く言ったもんだよ。
人は心の中に秘めていることを言われると動揺して
瞳が動いてしまうんだ」




