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魔物(10)
金髪のジネディーヌと名乗る男は
優しく恵怜奈を受け止めると、動かない怪物をじっと見つめた。
傷だらけの恵怜奈の身体を優しく介抱するジネディーヌ。
だが
首筋の傷をじっと見つけたジネディーヌは
顔を険しくさせた。
傷を丹念に観察した後、唇をかむジネディーヌ。
「これは…」
夜空を見上げるジネディーヌ。
雲が晴れやっと星が見えた空を険しい顔で見つめている。
「これは厄介なことになりそうだ…」
やがてジネディーヌは
恵怜奈を横抱きにして夜の道を去っていく。
闇はカオス。
カオスは魔の住処。
ジネディーヌ達が去って
だれもいなくなった夜の闇の中には
まだ魔物が蠢いているようだった。
夜はまだ明けない…




