■月■日(日付不明)
お久しぶりです。
最初に投稿した作品とは一風変わった作風となっておりますが、楽しんでいただけたら幸いです。
誰のためにこんな目に遭わなくてはいけないのだろうか。
何のためにこんなことに巻き込まれなくてはならないのだろうか。
自分の身は自分で守れ、確かにそうだ。
守る術さえ与えられていれば、誰だってそうするだろう。
しかし。
俺達には守るすべが与えられていなかった。
身を守る為に必要な物は何一つ与えられていなかった。
与えられただろう、とオトナタチは言う。
ああ、与えられたとも。
銃弾を抜かれた拳銃が。
刃を潰された刀が。
ヒビを入れられた盾が。
起爆スイッチが壊された爆弾が。
偽りに塗り固められた情報が。
だから、俺達は巻き込まれた。
勝てる、そう信じた戦いに、そんな武器で挑んだのだから。
大切なものを失いたくない。
大切なものを守りたい。
ただ、平穏な生活が送りたい。
そんな、幸福論的な考え方は、オトナタチの保身によって真っ先に危機に晒された。
俺達は、抵抗する術を持たなかった。
この世界を生き抜くにはどうしたらいいのか?
危険な世界に自分達を突き飛ばした大人達をどう怨めばいいのか?
怨みが根幹に歪んだ生活に身を投じなければならないのか?
そんな中で俺達は気づいた。
――俺達を危険に晒すことは、自分達の、この世界の未来を悪魔に売ったということだ。
それに先に気づいた俺達は、オトナタチに刃を向けた。
そう、失われた未来を武器に。
そう、奪われた希望を盾に。
自らその未来を悪魔に売り渡したオトナタチに、最悪の結末を見せるために。
もう、何も、失いたくない。
それが、俺達――コドモタチの願いだった。
願いを叶えるために、俺達は今日も止まれない。
例え、ツクラレタアオゾラが、突き抜けるような顔で俺達を嘲笑っても――