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ぜってー、

作者: 秋葉竹



  


そのお姫様は

とても賢くて

夜寝るときは

清く眠れましたの


それは昔の話として

しまってもいいし

いま現在の話かもしれせんね


わたしは不眠症で

毎夜

夜の色をみつづけていますのよ



だれも笑わない

自虐っぽいギャグが

大好きですのよ



いや、あなたの自虐なんて

聴きたくないわ


だれよりもしあわせなひとの

自虐の寂しさを

みてみたいの


ねぇ、知ってる?

しあわせなひとなんて、いないんだって、


真実のすぐそばを

しあわせそうなひとびとが

自由みたいに

宇宙を飛んでいるように

みえるでしょ?


いつだって

その悲しみを忘れないわ



悲しみの向こう側のすぐそばに

かつて聴いた昔の話も

語られているでしょう?


古いお城の城跡には

ただ幻影がだれの目にもみえるでしょう?


みえないふりをしないかぎり

すべてを察したお姫様は

生きて

生きて

悲しいことなんて

ございませんでしたと

ひれ伏すしかない見栄を

とてもお上手に

はりとおされました


ですから

あのひとのことが

おそらくだぶん

いえ絶対!


死ぬまで愛おしいと

想うことでしょう


あたし、ぜってー、










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