第四話 復讐心
「なんで貴方がここに…」
前を見るとリサさんを殺した『彼』がいた。
『彼』は私に向かって放たれた剣を弾いて言った。あの時助けてもらった時と同じように、
「大丈夫?」
と、そう言った。
時は数時間前へと遡る。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「メイ、ヒビキ。もう六階層に行くの?」
「ああ、今度こそは大丈夫だよ。一人、仲間も増えたしね。」
「カヲル。心配しなくて大丈夫だよ。例えリザードが出てきたとしても今度は4対1なんだから。きっと負けないわよ。」
「任せて下さいよカヲルさん。僕がいるからリザードなんて楽勝ですよ。」
「う、うん。頼りにしてるね。」
そんな仲間の言葉を聞いてもまだ不安は残っていた。
何よりメイやヒビキの様子が変だ。
朝からいつも以上に優しく接してくれているのに……なんでだろう、二人の雰囲気がとても気持ちが悪い。
初めは、またあの階層に行くから心配してくれているとそう思った。でも、胸騒ぎが止まらない。
ふとそんなことを考えていると、
「どうしたのカヲル?どこか具合悪いの?大丈夫?」
メイがそう聞いてきた。
「大丈夫かカヲル?無理しなけていいんだぞ。辛くなったら言えよ。」
そう、メイに続いてヒビキまでもが私を心配してくれた。
(そうだ、この二人はこんなに優しいのに私ったらあんなことを考えて。)
「大丈夫だよ。だから行こう六階層。リベンジしに。例えやばくなっても今度は逃げる道具買ってきたんだし。」
そう私たちにはヒビキが持ってきた道具があるんだから。
ヒビキはバックを持っていた。それも中身がパンパンになるほどの物を。ちょうど人一人入るような大きいバックを。
きっと…大丈夫。何も不安なことなんてない、きっと。
不安がまだ消えない中、私たちは淡々と確実に六階層へと向かって言った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
六階層に着いてからずっと連戦続きだった。このモンスターの量は異常だとそう思った。でも何よりもっと異常なのはメイとヒビキの強さだった。
(おかしい。どうしてメイとヒビキがこんなに強いの?2日前まで私と同じレベル3だったのに。これレベル8以上は確実にある。どうして、なんでこんな急にレベルが上がったの?)
そして気づいた時にはもう魔物は全滅していた。
「よし。この辺で一旦終わりにして少し休もう。ちょうど前、この先に安全地帯を見つけたんだ。そこで休もう。」
そうヒビキが言った。
その言葉が私の不安感をさらに掻き立てた。
(前?ヒビキがここにきたのはふつかまえがはじめてのはず、なのにどうして。)
でも私はリーダーであるヒビキはついて行った。
そして安全圏に着いた時、事件は起こった。
「あっ、カヲル首に何かついてるよ。」
メイがそう言ってきた。
「えっ、ほんと?」
「取ってあげる。」
そしてメイに背中を見せて待っていると不意に「カチャ」と、金属音のような音が聞こえた。
後ろを向くとそこには首輪をつけようとしているメイがいた。
それも奴隷などに着ける、つけた相手に無条件で絶対に反抗できなくなる隷属の首輪を。
私はメイからすぐさま距離を取った。
「メイ…どうして隷属の首輪を着けようとしたの?」
「え、隷属?違うよこれは――」
「私知ってるんだ。昔、お金目的で誘拐されたことがあってその時つけられそうになったから。」
メイは黙った。ヒビキともう一人は邪悪な笑みをして黙ったままだった。
「ねぇ、メイ。どうして、何か理由があるの?何かつけないといけなあ理由が――」
「いや、別につけなくてもよかったんだよ。カヲルが素直にあの時魔物に殺されてくれていたら。
「じゃあ、あの時私を置いて行ったのは…私の脚に傷をつけてまで置いて行ったのは…」
「そ、殺すため。まあ、ついでに逃げるためも入ってるかな。でもあの後ヒビキがうるさかったよ。でも、これを着ければその心配もないよね。」
頭が真っ白になった。この今起こっている現実が受け止められない。
「なんで…どうしてこんなことをするの?どうして……」
「はあ?あんたさ馬鹿なの?自分は友達がいない、できないって言ってたけど、あれ、家の問題じゃないから。なんでか教えてあげよっか?」
「………どうして。」
「あんたのこと狙ってる男子が多くいからだよ。男子はいがみ合ってるし、女子はねあんたのせいで彼氏と別れた奴が多いからあんたが嫌いなんだよ。で、私もその一人ってわけ。だからあんた大人しくこれ付けてくんない?」
目から涙が止まらなく溢れてくる。
「嫌って言ったらどうなるの?」
「無理やりつけさせる。まぁ、着けてすぐには殺さないよ。最後に二人に気持ち良くさせてもらいな。」
「え……それって…」
「なぁ、もういいだろメイ。それ貸せ。さっさと着けてお楽しみにするからさぁ。」
「早く着けましょうよ。もう我慢の限界っすよ。」
「そうだな、よし。さっさと着けてやるか。」
「い…いや……」
三人の顔は邪悪な笑みで歪んでいた。まるで悪魔のように。
(嫌だ。嫌だよ。私まだ何もしてないのに…恋愛も、何もしてないのにここで犯されて死ぬなんてやだ。誰か助けて…)
こんな時、思い出すのはあの人の背中。あんな華奢で、細い背中。でも私を魔の手から救ってくれた人。私が目指し、憧れた憧憬の人。
(助けてよ…またあの時みたいに…助けてよ…リサさん。)
頭ではきっとわかってる。あの人は来ないと。もう死んでいるのだから。
「よし、おいヤン!両手押さえつけたろ。俺は足抑えるから。」
「わかりました。」
そう言うと二人は私に近づいてきた。
(早く逃げないと。)
私が立って走り出そうとすると、
「敵を穿つ風の精霊、我汝の力を求める」
魔法の詠唱が聞こえた。
「!」
メイが魔法を打った。それもすぐに発動できる速攻魔法。
「【風魔法】【疾風の矢】」
「あぅ!」
メイの攻撃が右足に当たり右足の足首が抉れ、腱が切れた。
「おいおい、逃げようとすんなよ。大人しくしてればすぐに済むからよ。」
ヒビキがこっちへ向かって歩いてくる。
(痛い痛いよ。もう嫌だ、なんで…なんでこんな目に。)
いろんな感情がごちゃ混ぜになる。痛い、死にたくない、犯されたくない。嫌だ、嫌だ。
死にたくない、犯されたくない一心で這いながらも逃げた。
「おいおい、そんな嫌がんなくてもいいだろうがよ。これまでたくさん優しくしてやったんだからよ。」
ヒビキが早歩きで向かってきた。
(捕まりたくない、死にたくない、嫌だ。)
私は必死に逃げた、捕まりたくない一心で。でもダメだった。四つん這いの私より二足歩行のヒビキ達の方が明らかに早い。
「つっか〜まえた〜。」
ヒビキに足を掴まれた。
「にしてもすごい移動したな、その足で。さっきの場所から五十メールは移動したんじゃないか?」
そのまま仰向けに足を広げられた。
「バックもいいけど最初はやっぱりこっちだよなあ。」
(もう終わり?私の人生?でも嫌なことばっかりだったな。リサさんからもらったお守りのネックレスもどこかいっちゃったし。)
気づくと。首周りに着けていたネックレスが取れていた。
(ああ、でも、これに耐えればリサさんのところに行けるんだ。…もう……疲れた。)
そして私は足の力を抜いた。
「お、やっと大人しくなったか。どうせヤられるんだから始めから大人しくしとけば良かったんだよ。おい、こっちこい。始めるぞ。」
「分かりやした。」
「じゃあいただくぜ。」
そしてヒビキはズボンとパンツを下げた。
(こんなことになるならもっと好きなこといっぱいしとけば良かったな。でも……‥やっぱり嫌だな、死にたくないな。)
そしてヒビキが私に覆い被ろうとした瞬間ヒビキの両腕が切断された。
「ぐぅああああああああああああああ、腕が、俺の腕がああああ。」
ヒビキはあまりの痛さにのたうち回っている。
「がぁっ!」
そして次の瞬間にヒビキは蹴り飛ばされた。
わたしは信じられないものを見た。『彼』がわたしの前に立っていたんだ。
そして『彼』は私に言った、
「大丈夫?」
と、あの時助けてくれたように優しく。
あの時あんなにも酷い罵詈雑言を私は『彼』に言ったのに。
「どうしてここにいるの?」
「これが落ちてたから、辺りを探したんだ。これ君のだろう?」
彼はそう言うとポケットからネックレスを取り出し、私に渡してくれた。
「っ!どうしてこれを!」
「落ちてたんだ、だからきみが危ない目にあっているんじゃないかって思って。だから―」
「……どうして来てくれたの?」
「……え?」
「私あの時貴方に散々酷いことを言ったのに…どうして…」
彼はは悲しそうな顔をしながら言った。
「思い出したんだ。リサが言っていた可愛い妹って君だった
んだね。」
「!どうしてそれを…」
「リサが前、話してくれたんだ。最近、可愛い妹みたいな子ができたって。」
「リサさんが…そんなことを……」
「リサが最後に言ったんだ、カヲルをよろしくって、あの子を助けてあげてって。」
(!!なにがっ、何が最後ですかっ!)
「リサさんを殺した貴方がなにを言ってるんですか!あの時、リサさんを見捨てて一人安全な場所にいた貴方がなにを―」
私の怒りの言葉は私以上の怒りと憎しみ、そして憎悪の言葉によって遮られた。
「ああ、リサは僕が弱かったから、助けられなかったから死んだんだ。僕がリサを殺したんだ。」
「!!何を開き直っているんですか!貴方のせいでリサさんは―――」
「だから、今度こそ僕は見捨てない。助けるんだ。今度こそ、絶対に。」
「…………でも……」
「僕の事を許して欲しいとは思ってない、永遠に許さなくても構わない。ただ助けさせて欲しい、リサの願いのために、リサが想った君のために。」
「………」
「だから、僕は君を助ける。」
そう言い放つと、彼はヒビキ達の方へと歩いていった。
(ずるいよ……リサさんを出すなんて。)
(本当はわかってるよ、こんなのリサさんは望んでないなんて事ぐらい………わかってるよ。でも…でも……)
「じゃあこの「喪失感」はどうすればいいの?」
リサさんが死んだあの日から消えることのない喪失感。心に大きな穴が空いたまま過ごした日々の繰り返し。でもその返答の答えは返ってこない。
いや、私は聞く相手を間違えたのだ。どうして『彼』が答えられると思ってしまったのだろう。今も心に大きな穴が空いているのに。その穴は日々大きくなっているのに。きっと私よりもずっとずっと大きな穴が空いているのに。
私はヒビキ達の方へ歩いていく『彼』をただ見ることしか出来なかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
カヲルとの話を終え、僕は彼らの方へと歩いた。
「テメェ!よくも俺の腕を切りやがったな!殺す!絶対にテメェだけはぶち殺してやる!」
先ほどカヲルを襲っていた男が切られたはずの腕で剣を持ち、睨みつけて来た。
(なるほどな、回復魔法か。回復術師に匹敵するほどの回復魔法だな。……奥のあいつか。)
そうして一番安全圏に隠れている女に目をやる。
「君たちは何をやったのかわかっているのか?これは重大な冒険者違反で犯罪だ。学生だからと言って許される事じゃないぞ?」
「っ!なによ!先に手を出して来たのはあんたでしょ!」
「先に手を出した?何を言ってるんだ。お前達は彼女を怪我させて襲っていたじゃないか。襲われている人を助けるのは当たり前だろう?それが多少強引でも、襲っている犯罪者でなく襲われている被害者を助けるのは当然だ。」
「…………チッ。」
もう一人の男が僕を睨みながら舌打ちをした。
「まだ何かあるか?一応言っとく。変な気は起こさないほうがいいぞ。どうしたって君たちは僕には勝てない。」
「はぁ?イキってんじゃねぇぞテメェ!」
ヒビキと呼ばれていた男が地面を蹴り、大剣を抜いて僕目掛けて振り下ろそうとした。
(なるほど………ドーピングか。どこで手に入れたか知らないが僕には無意味だな。ドーピングを使うと技の破壊力、俊敏性、が上がるけど思考力は下がる。だから強力な技でも攻撃が単純になるんだ。それに…………)
(ルイスのより格段に遅い。)
そして僕も抜刀して彼と僕の得物同士が「キィィン」という甲高い金属音を立てながらぶつかり合った。
その直後、彼 ヒビキの大剣が綺麗さっぱり半分に折れた。
「は?」
彼が声も漏らした。
「ありえねぇ――がッ!」
そして間髪入れずに鞘で頭を殴り飛ばし、「ゴッ」という鈍い音と共にヒビキは気絶した。
「……はぁ?」「え……うそ………。」
その状況を見た二人は驚愕を隠せていなかった。
確かに今のヒビキの技は強かった。ドーピングを使ってレベルを倍以上に上げているだけはあった。確かに当たれば僕は骨折どころじゃ済まなかっただろう。
たが、当たればの話だ。
どんなにレベル差があろうとも攻撃が単純で、いなしやすく、反撃しやすければこんな物は児戯にも等しい。日頃やられているものに比べたら……
「クソがああぁぁぁぁぁ!」
ふとそう考えていると、もう一人の男が槍で襲い掛かってきた。
「だから攻撃が単純なんだよ。」
向かって来る槍を避け、バラバラに切り落とす。
そしてヒビキと同じように気絶させようとすると……
「大いなる風の導き美麗の風、風の精霊、我が力と共に敵を――」
後ろにいる女が詠唱を始めた。
(あの内容…‥中級の風魔法か。面倒だな。先に片付けるか。)
僕は彼女目掛けて走り出した。
「…………っ!」
すると彼女も気づいたのか詠唱を早く済ませようとするが――
(この距離ならこっちのほうが早い。)
間に合わず、腹を殴られ気絶した。
「さて、お前で最後だ。」
残るは槍使いの彼だけだった。
「クソがああああああああああああ!」
(なんだ。いきなりどうしたんだ?気でも触れたのか?)
「クソっ!クソっ!クソっ!クソがああああ。全く話と違うじゃねぇかよ|!美味しい思いできるって言ったのによぉ!こんなの聞いてねぇよ!だいだい、なんなんだよお前は!何者なんだよ!」
「僕は学園の生徒だよ。」
「じゃあなんでだよ!ドーピング使ってるのになんでヒビキの大剣真正面から折れたんだよ。おかしいだろ。それに学園にお前みたいな黒髪、黒眼のやつなんて………まさかあんた…」
気づいたみたいだな。
「幼馴染殺しの落ちこぼれか?」
まあ、知っててあたりまえだよな。学園で黒髪、黒眼は俺だけだからな。
「ああ、その解釈であってる。」
「お前レベル10も行ってないのに何でだよ!なんで三体1でこんな奴に負けるんだよ‥‥ドーピングだって使ってたのに……‥なんで……」
「もう終わったか?お前達はもう二度とここには来れない。最後にダンジョンに別れでも言っておくんだな。」
「……‥クソ。」
そしてカヲルの元へ行こうとした時だった。
後ろから「ボコ」と言う不気味な音が聞こえた。
(何だ?)
させて槍使いの彼の方へと目線を向けると―
「!?」
(なんだ……あれ…)
信じられないものを見た。先程の槍使いの彼の顔が右側だけ何ヶ所も膨れていた。
「ゔああああああ。痛い痛い痛い痛い痛い痛い。話が違うじゃねえか!!何もないって言ったじゃねぇかよ!?何で―――」
彼の言葉はそこで途切れた。そして身体中に膨らみができていった。
「だ、ダレガ、だずげで……おがぁざ……」
そしてついには丸く、ボコボコと膨らむ球体になった。
人二人分くらいの大きさになり、いたる所から煙が出ていた。
(不味い!早くカヲルを連れて逃げなきゃ!)
脳が最大級の警報を鳴らしていた、「早くこの場から逃げろ」と。これが何か分からないがすぐさま逃げろと。すぐさまカヲルの元へ行き、カヲルを抱え、その場から離れた。
「シンさん。どうしたんですか?急に。あれは……何ですか?」
「分からない。ただ近くにいちゃダメなことしか――」
すると後ろから破裂音が聞こえた。
後ろを見るとさっきまで人二人分はあったはずなのに今では人一人分にも満たない大きさになった、
と思った瞬間、爆発した。
「ッ!」
この辺りに壁になる物はない。
(不味い、あの爆発の規模ならここまで来る。距離が足りなかった。せめてカヲルだけでも。)
そしてカヲルを体の内側で抱え込み、僕が肉壁となった。
すぐさま爆発の衝撃波と炎が来た。
「………ぐぅ!」
衝撃波で飛ばされた。
衝撃波は骨が折れたかと思うほどの威力だった。
そして炎が来る。
「カヲル!これから僕が息をしていいと言うまで息をするな!吸ったら喉が焼けるぞ!分かったな。」
「はい、分かりました。でも何が―――」
カヲルの問いは、炎の到来によってさえぎられる。
「今だ!息を止めろ!」
「は、はい。」
そして炎が僕達を包んだ。
(……ゔぅ。背中が焼ける。不味いこのまま長く続いたらカヲルにも被害が――)
だが、炎はすぐに止んだ……いや、一ヶ所に収束した。
(…‥終わったのか?)
「カヲル、もう大丈夫だよ。」
するとカヲルは「ぷはっ」と息を吐いた。
「シンさん。一体何があったんですか?」
「ああ、それは……………ッ!」
「シンさん?」
さっきの丸い物体の方へと視線を向けた。だがそこには先ほどの丸い物体ではなく腕が置いてあった。
その腕は通常の人の3倍はある大きさで、腕の周りには甲殻系魔物のような、黒い鎧のようなものが付いていて、指先には鋭利な爪があった。
そして俺はこの腕を知っている。忘れるはずも無い。あの時、リサが切り落としたあの魔物の腕だ。
そして腕が消えた。
(なるほどな、転移か。と言う事はまだここにいるんだな。あいつらは。良かった。これでやっと叶う。)
(この一年、死に物狂いで探した。やっとだ、やっと望みが叶う。)
「シンさ―――っ!」
何も聞こえなかった。
目の前にあった物だけに全神経がいっていた。
今どんな表情をしているか分からない。
やっと見つけられた事で安堵しているのか、笑っているのか、それとも復讐心に駆られて顔をひどく歪めているのか。
ただこれだけは言える。
リサが受けた苦しみを何十倍、何百回にして、残虐に、残酷に、生まれた事を後悔させるほどの痛みを与えて、俺は絶対にアイツらを―
(殺す。)