表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/41

部屋と使用人とヒモ生活

「専属魔法剣士……と言っても、俺は基本何をすればいいんだ?」

「そうね。基本的には、私が呼んだら来てもらって一緒に戦うなり訓練相手になるなり。お父様からは、冒険者としての活動も許してもらえたから、そんなところかしら」


 第一王女にしてはアクティブだな。

 イル国王が心配するのもうなずける。


 まあ、それを許したってことは俺に期待しているってことだろうけれど。

 ああ……胃が痛い。


「うーん、それ以外は特にないから自由にしてていいよ」

「自由……? それってどういうことだ?」


「あくまでも私専属――まあ護衛だから国家の防衛に駆り出されることもないし、用件がなければご飯を食べてぐっすり寝て。そんな感じかしら」

「ま、マジで?」


「大マジだけど」


 それってまるで……ヒモじゃないのか?

 確かに仕事はあるにはあるが、ほとんどは宮廷内で食っては寝ての生活って……。


 本当にいいの?


「あ、そうだ。レインには部屋も用意しないとね」

「部屋まで用意してくれるのか!?」


「当たり前じゃない。もしかして私と一緒に寝たかった?」

「いやいや、そんなわけじゃないだけど」


 なんか、色々盛りだくさんじゃないか。

 申し訳無さも出てきたんだけど、本当にいいのかな。


「そうだ。使用人も用意しないとね。ちょっと待ってて!」

「え、あちょっと!」


 走っていくエレアを俺はただ見届けることしかできなかった。

 使用人も用意してくれるって……俺、本当に王女様のヒモじゃないか。


 ◆


「はい! ここがレインの部屋!」

「うおお……すごい……」


 まるで貴族が住む場所。絢爛な内装に豪華な家具。

 ベッドはふかふかだし、大量の剣も用意されている。


「そして、彼女があなたの使用人。ナミナちゃん!」

「初めまして。ナミナと申します。どうぞ、よろしくお願いします」

「は、初めまして……」


 白銀の髪に、鋭い視線。ものすごくお硬そうな方だ。


「諸々の面倒はナミナちゃんが見てくれるから、赤子のようにのんびりしていいからねぇー」

「それはやばくないか」

「任せてください。レイン様が赤子になったとしても、わたしはオシメを替える準備はできております」

「どんな準備ですか? しなくていいですからね?」


 ナミナさん、もしかして癖の強い方?

 とりあえず本当にオシメを準備している当たりマジなのだろう。


「それじゃ、私は眠いから寝てくるから。二人でごゆっくりしててー」

「エレアさーん、ちょっとー?」


 パタン、と扉が閉められる。

 ナミナさんと俺は二人きりになった。


 ……気まずい。


「あの、ナミナさんのお仕事は?」

「レイン様の面倒を見ることです。それと、さんは付けなくて結構です」


「もしかして、ここにずっといるんですか?」

「基本的には」


 なんてことでしょう。

 使用人とずっと二人きりが確定しました。


 いや、何かあった時が助かるけど……。

 やっぱり気まずい。


「気まずい、そう思われていますね?」


 ナミナがそんなことを言った。


「ま、まあ」


 返事をすると、コホンと一つ咳払いをする。

 そして、拳を構えた。


 ん? ちょっと待って。

 俺今から殴られるの?


「じゃんけんをしましょう。仲良くなるためには、小さなことからです」

「んんん?」

ヒモ生活が始まりました!そして新たな使用人。この子、かなり癖が強いですよ。秘密もかなりあるのでお楽しみに!


【夜分からのお願いです】


・面白い!

・続きが読みたい!

・更新応援してる!


と、少しでも思ってくださった方は【広告下の☆☆☆☆☆をタップして★★★★★にしていただけると嬉しいです!】


皆様の応援が夜分の原動力になります!

何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押していただけると作者への応援になります!

執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ