第八話 荷物
れいなのスキル、それは
"パーティーの獲得経験値が5倍になる"
そう、Sクラスの珍しい能力だ
しかし、この手の能力は重複して効果は発動しない
そのため、二人いるから25倍なんてことはないらしい
今まで、れいなに対しては能力を使ってこなかった
それは彼女に冒険者の話題や能力の話題をを出したとき明らかにいやそうな顔をしたからだ
その訳が分かった
だが、この能力は好都合である
今の能力で勇者になるのは相当厳しい
ならば次なる希望はレベル100になった時のもう一つの能力だ
今のレベルはっと
ろくに確認してなかった自分のステータスを見てみる
斉藤大輝 Lv.16
筋力 54
体力 88
回復力 77
れいなと暮らしてたからだろうか
前とは比べ物にならないステータスだった
…徹夜の仕事も多かったからな、体力と回復力がかなり伸びてるよ
れいなのステータスを見てみる
伊藤れいな Lv.21
筋力 46
体力 138
回復力 91
俺よりも体力あるし
「とりあえず、別の町にいかないとな。」
冒険者になるためには冒険者ギルドに登録が必要だ
冒険者ギルドは国の営業期間であり、仕事の依頼の仲介の役割や、素材の売買をするところだ
生き残った村人と合流して一緒に荷物を整える
このような魔物による災害は珍しくはない
特に最近は増えつつあった
そのためか、昨晩まで嘆き悲しんでた人たちもほとんどが荷造りを始めていた
昨夜の騒動が嘘だったかのようにその村だったところは静まりかえっていた