表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

第六話 決意

爆発音とともに目を覚ました

外から大きな悲鳴が聞こえた


焦げ臭い


家が燃えている


「れいな、れいな大丈夫か!!?」


「大丈夫、それより早く逃げないと!」


幸い、軽いやけど程度だ


手を引いて走る


走る


走る


響き渡る悲鳴、肌に感じる熱気、戦場を経験したことのない俺にとってはすべてが初めてのものだった


もっと俺に力があれば


ふいに大きな影が横切る


それはー


「「ドラゴン!?」」


まるでゲームににでも出てくるようなー


「そっかここゲームの世界だったか。」


現実と何ら変わらない日常を送っていてそんなことさえも意識しなくなっていた


森へ駆け込んだ


「よかった、生きてる。」

れいなが言った


生きてる


心臓が鳴りやまない


混乱と恐怖の感情が渦巻く中、おれはどこかで興奮していた


あのスリルを楽しんでいた





それから一晩が過ぎた

幸いにも、朝方から雨が降り始め、村は鎮火した

しかし、村はほぼ全焼、村人も半数以上が亡くなられていた


「これは、村としては再起不可能かもね。」


れいなの言う通りだ

これだけ燃えてしまってはこの村では住むところはおろか働き口もない

実質失職したようなものだ


「まあ、大輝は役人だしまだ何とかなるでしょ。」


れいなの言うとおりだ。

しかし、あの騒動が、あの興奮があきらめかけていた夢を思い出させた


そう、ここはゲームの世界なんだ


「あのさ、れいな。」


「ん?」


この世界ならかなえられない夢ではない


決意を決めた


「おれ、冒険者になろうと思うんだ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ