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第五話 日常

あれから1年が過ぎた


能力のおかげか現在は異世界で地方の役員として働いている

だが、最近は能力を使う機会が少なくなっていた


もともと能力は使おうと思うことで使えるものだ

日常的にステータスが見えていては邪魔でしかない

適性検査の時くらいだ

だが、今住んでいるこの地では冒険者が少なく、適性検査が行われるのも年に一度の成人の儀の時くらいだ

どうやら、能力を使うにはある程度の頭脳が必要らしい

そのため、知能を持たない動物などは基本的に能力を持たない

まれに、知能が発達して能力を持つ魔物が現れるらしいが

なので半端な頭脳のまま能力を使おうとすると、知恵熱のような状態になり暴走、死者が出たケースもあるそうだ

そのため、適性検査は基本的に成人してから行われる


そんな、能力を使わなくて済む辺境の地にいまは彼女と二人で暮らしていた

名前はれいな

あの日、一緒に異世界に来たうちの一人だ

彼女とはその場では面識がなかったものの、同じ役員として働いてるうちに意気投合をして先月、付き合うこととなった


勇者にはなることはできなかったが平凡な毎日を過ごしていた


だが、そんな中でもおれは勇者になることを諦められずにいた

元の板世界にはなかった、冒険者という職業、勇者という称号

元の世界にいたときは勇者になるなんて言っても笑われるだけだった

異世界ならば勇者に慣れると思った


しかし、異世界でも勇者になると言ったら笑われる始末だ


現実はあまりにも残酷だ


日常は退屈だ


だがそんな退屈な日常でさえ、長くは続かなかった

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