第四話 能力
"相手のステータスを知ることができる"
この能力は決して外れではない
実用性があり、この能力を持っていることで適性検査が行え、国の役員に抜擢されるといわれた
ただ、実戦では使いどころがないためランクはC
自分の能力を知り、意識することで周りのステータスが見えるようになった
"手から炎を出すことができる"、"見える範囲内で瞬間移動することができる"など
中には"体を自由に伸び縮みさせることができる"といったどこかの主人公が持ってそうな能力もあった
「よ。おれはかずと。お前は、大輝だったよな?能力は何だった?」
和人のステータスを見てみる
そこには、
"相手の名前と能力を知ることでその能力を使えるようにする"
異世界に来ても冒険者としての適性はなく、能力はCランク
進められるのは役員
これでは元の板世界とは何も変わらない
「俺のは、Cランクの能力だったよ。」
「ふーん。じゃあ、いいか。俺のは主人公と同じ能力だったから、使えそうだったら使えるようにしとこうと思っただけだからな。Cランクならいらないわ。」
そういわれた
その話を聞いて周りはかずとの周りに集まっていく。
反対に自分の周りからは人は離れていく
「異世界に行っても勇者にはなれないのか。」
そう呟いた