第一話 転生
退屈な日常
自分は何のために生きているのだろう
平凡な家庭に生まれ、そこそこの高校を出て、そこそこの大学を卒業し、適当な会社に就職
社会人になれば楽しい生活が送れると思っていたが、毎日働いて家に帰っての繰り返し
退屈な日常だ
もしも、自分に特別な力があったら、もしも漫画のように突然異世界へでも飛ばされたりしたらどれだけ楽しいことだろうか
いつものように家で一人で晩酌をしながらそんなことを考える
今日は仕事が上手くいかなかったせいかいつも以上にそんなことを考えてしまう
気晴らしに漫画でも読むか
そう思い、スマホで漫画を開く
そこには、最強とうたわれ皆から英雄とあがめられていた主人公がいた
「ついつい、読みすぎてしまった。ん、この作品をテーマとしたゲームもあるのか。面白そうだなどうせ明日は休みだしやってみるか。」
インストールし、起動する
"きみも勇者になろう!!"
「ほんとになれたらどれだけ楽しいだろうか。」
そこで意識は途絶えた
目が覚めるとそこには見慣れない景色が広がっていた
教会のような場所に沢山の人たち
「…は?」
周りを見渡してみると同じように慌てている人ばかりだ
30人はいるるだろうか
これは、もしかしてー
そう思っていると聞き覚えのあるセリフが聞こえてきた
「異世界から召喚されし勇者たちよ、この世界を救うためどうか力を貸してほしい」