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眠る世界  作者: 846u1
3/11

答え 3/10

格子の嵌まった外を見ながら、彼は考える。

岩と足枷とを繋ぐ鎖へと視線を落とし、さらに考える。


ここに入って一体どれくらい経つのだろう。

外が明るくなることを数えることすら、最近はしていない。

ここに最後に来た人が誰だったのか、あまりよく覚えていない。

鎖は形を残してはいるが、錆びた場所は脆く崩れてしまう。

鎖を壊さないようにあまり動かないようにし始めて、どのくらい経ったのか。


この格子の向こうには何があったのだろう。

その向こうから自分は来たはずなのに、なぜここにとどめられているのだろう。


格子の外、光のほうから明るい声が聞こえる。

楽しそうなその声に耳を傾ける。

その声の主とこの場所は遠いのだろう、何を言っているのかはわからない。


何か感じることがあるのに言葉にならない。

しかし、不快ではないその温かさに、彼は目を閉じた。

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