2/2
出会い
「っつ、なんなんだ
急に頭痛が・・・」
頭を押さえて体を起こす少年の目に映ったのは、
森、そして、ポツンと建っている小さな家だった。
「は?
俺はたしか街を歩いてて、チンピラに人気のない場所に追い込まれて、
囲まれて、森の中?
どういう事だよ!
マジで何が起こってるんだ」
一人で悶々としていたら、後ろから足音
「君、こんな所でなにやってるんだい?」
ひどく驚いた様子のおじさんがいた。
「な・・何してるんでしょうかね?
俺にもサッパリわかりません」
「・・・事情はよくわからんが、家に来るかい?」
「え?
いいんですか?」
「ああ。
そう言えば、
君の名前は?」
「えっと、俺は鎌足昌平です。」
「昌平君か。
私は、加藤和夜梓だ。
ようこそ、我が家へ」