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世界の改変
西暦20XX年
今や、人間の手による技術は、数十年前より遥かな高みにきていた。
人型ロボットなども珍しくなくなり、常識となっている現世に
ある奇妙な事が起ころうとしていた・・・
ある薄暗い路上に何人もの足音が響いていた。
「クソったれ
どうして俺がこんな目にあってんだよ」
そう呟く少年の周りには、ガラの悪い20代前半のチンピラがうようよいた。
「どうして俺なんかを狙うんだよ。」
「おいおい、知らないのか?
お前裏社会で結構、有名なんだぜ?
なんたって、お前をぼこれば金が貰えるんだからな」
少年には、訳が分からない。
今まで普通に生きてきたのに、いきなりチンピラ共に狙われる理由が。
そうこうしているうちに、少年は隅に追いやられている。
「ぎゃははは、 まあ、運が無かったと思ってぼこられてくれや」
「じょっ冗談じゃない
そんな目にあってたまるか!」
少年が後ずさり、背中が壁についた時、
少年の姿は消えた。