表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

春と夏の境界線

作者: 月森朔
掲載日:2026/08/04

「わたしね、春と夏の境界線が見えるの」


彼女はそう言ってふわりと笑った。


あなたにだけ教えてあげる、と。


ふたりの間にそっと秘密を置くように。


おかしくって、僕は訊いた。


それってどこに見えるの?いつ見えるの?


「多分ね、あと1ヶ月くらいしたら」


それが、僕と彼女の出会いだった。



それから僕らは話をした。


毎日話して、それでも話は尽きなかった。


面白かった小説や映画の話、好きなラジオ番組の話。


旅に行った先で見た、忘れられない景色。


今までで一番おいしかった料理の話。


大人になったらやりたいこと、子どものうちにやりたいこと。


話している時の彼女は明るくて、柔らかくて、きらきらしていた。



気づいたら、僕は彼女のことを好きになっていた。


僕はそのことを彼女に伝えた。


出会ってから、1ヶ月が経っていた。


「見えたよ、春と夏の境界線」



出会いの春が過ぎ去って、青い夏がやってくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ