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雷の獣

二人は歩き続けた

旧街道を進む

森と峡谷に挟まれた狭い道を抜けると、視界が開けた

かつては中継拠点だったらしい村の跡地

鉄の瓦礫と黒焦げの土だけが残る


やっと一息ついて空を見上げると

いつの間にか雨が上がっている


「ねぇ……雨やんでる」

「……ああ」

2人はしばらく黙って空を見上げた

曇り空、だけど降るものはなかった

――雨が無い

2人にとって初めての体験だ


途中から歩きやすくなったとは思っていた

しかし、雨が降らないという発想が無い

なぜ歩きやすくなったのか、理解出来なかったのだ


「コレってさ」

「うん そうだな」

天気は場所で変わる

きっと自分達の所でも雨を止ませる事が出来る

曇りを持っていけたら、どんなに素晴らしいのだろう

2人は天気図を治した後の世界を想像する


――


30分くらい空を見てしまった


しばらくして歩き出したが

「……ここ、何か変だ」

また足を止める

空気がピリつく

手足の産毛が逆立つのを感じる


「森の中からか」

バリバリバリッ 爆音と閃光

瓦礫を吹き飛ばし何かが姿を現す

それは獣だった


虎のような巨体が現れた

赤い目が光り、背には鉄塔のような角

突起の間でバチバチっと雷が放電している

伝説の中に存在する【雷喰らい】

「来る!」

アオが叫び、ミリの手を引いた

獣は一直線に突進して来る


どうやら突進だけで小回りは苦手なようだ


アオは鞄から閃光弾を取り出し、地面に叩きつけた

閃光の隙に瓦礫の陰へ飛びこむ

「逃げるだけじゃ、追いつかれちゃう!」

ミリが言う


アオは石板を取り出した

ふるえる手で、それに記された古い記号をなぞる

「僕達は雨の民だ 石板の力で雷には強いはず たぶん」

「【たぶん】じゃ困るんだけど」

「でも、やるしかないだろ!」

アオは石板抱えて叫んだ

「来い!」


獣が叫び雷撃がチャージされる

アオは石板を触って願う

「雨よ助けて!」

石板から光が獣に向かって飛ぶ

一瞬で雨に濡れたようになる獣、その瞬間――


弾ける雷

飛散する水しぶき

響く咆哮


そして静かになる

獣は感電して瓦礫の中へと崩れ落ちた

光っていた目が消える


――


石板の力の名残で雨が周りに降り始める

「……勝ったの?」

「たぶん? 石板から雨が出たら雷に勝った」


ミリが好きな絵本の話しをする

「雷を水が導くなんて、絵本の話だと思ってた」

さすがにアオも、目の前で起きると信じ始める

「絵本が嘘じゃないなら、空に咲く花も……」


見上げた空はまだ灰色だった

その奥にまだ見ぬ花を想像する




作者メモ


結構面倒な設定にしてしまったのでまとめときます

分からなくなったら読んで下さい(というより私が読む用な気も)

この用語集あるのも

ハードカバーの表紙めくったりするとあったな~とか思い出してます


登場人物の名前一生懸命覚えて読み始め、30ページくらいで読むの辞めた記憶も……



アオ 天気図の欠片持ち

世の中とは反発する何かしらの家系?

冒険を引っ張る男主人公


ミリ 絵本好き

伝承や絵本にはアオ以上に詳しい

リスク管理するサポート女主人公


出身は雨が降り続ける雨の都市

(比喩では無く365日24時間)


■最初の目的地は

雷帝サンダーの都市――《ヴァスノミア》

そこには天気図の欠片


天気図の欠片は特殊能力あるらしい?


数か所巡り天気図が揃えば天気が治る?


【太陽の花】 空に咲いた、巨大な花びら

もしかして本当にある?

文中では分かりやすく「空に咲く花」と書く事が多いです


ここまでの用語まとめ

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