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9店目「高級料理店で食べるウサギ料理」

こんにちは!トラ顔紳士です!

今回はウメーディ屈指の高級店【ビースト】で食事をする機会を得ました!


【ビースト】はウメーディに住む人なら誰もが知っているお店ですよね。

そう、あの中世のタウンホールを思わせる重厚な建造物。

観光名所としても有名で、デートの待ち合わせスポットとしても知られていますね。


そんな有名な建物なんですが、ほとんど行った人がいないのはその値段だけでないです。

常連者の紹介でしかお店には入れないという、半ば排他的なシステムがあるからなんです。

かく言う僕も知人が紹介してくれたので、入ることができました。


一体どんなお店なのか、どんな料理が出てくるのか紹介しますね!


重い扉を開けるとそこは別世界。

煌びやかなシャンデリアが無数につり下がり、お店の中は昼のように明るいです。

天井は三階へ続こうかという開放的な吹き抜けホール。


1階には20台ほどのテーブル席が用意され、それぞれの机の真ん中に銀の燭台が置かれています。

壁にはステンドガラスの窓が無数に設置され、採光窓にも美しい細工が施されています。

床には真っ赤な絨毯が床全面を覆っており、中央の階段にまで深紅の絨毯が使われていますね。

バルコニーのような2階にも席が用意してあり、一階の様子を上から覗けるようになっていますね。

調度品もどれも高級感に溢れ、僕も柄にもなく緊張してしまいました。


「本日お席を担当させていただきます、セバスと申します」


挨拶してくれたのは40歳くらいの紳士。

どうやら僕の席の担当ウェイターらしい。

その洗練された佇まいは、ウェイターというより執事のようです。


今回は、知人が予約時にコースを注文してくれたのでメニューを選ぶ必要は無かったです。


今回のコースは特別メニュー「角ウサギコース」一人三金貨+五銀貨。

食前酒ハニービー

・角ウサギの冷製ぺ―スト

・スープ

・バゲット

・赤ワイン

・角ウサギのワイン煮込み

・デザート(季節の果物)


まずは食前酒のハニービー。

甘さを控えめのすっきりとした味わいが特徴です。

甘い蜂蜜の香りにハーブのバラのような香りが合わさって、なんとも上品な気分にさせてくれますね。

食欲も刺激されるので、まさに食前酒にピッタリなお酒です。


続いては角ウサギの冷静ペーストです。

黒パンに薄く延ばして食べてくださいとのことでした。

角ウサギのペーストは肉本来の旨味がしっかり残っており、甘みも強い。

野性味溢れる味わいをしっかり残しているので、ややこってりっとした味わいです。

ただ、この味わいはこの黒パンの酸味とベストマッチ。

お互い強い主張の食材ですが、黒パンの酸味が肉のしつこさをうまく中和してくれています。

これは後を引く美味しさです!

このリエットとパンがあれば、ワイン何杯でもいけちゃいそうです!


メインの角ウサギのワイン煮込みは、そもそも香りがヤバいです。

それもそのはず、使用されているワインは十分熟成されてレンガ色となった極上ワイン。

フレッシュな香りというよりも、心に沁みるような奥深い香りを楽しめます。

様々な香草が使われていますが、ワインの奥深い香りを邪魔せずにむしろ高めています。


スープだけでも成立するような複雑な味わい。

様々な根野菜がスープの中に溶け込んでいるようで、後味に優しい甘みが広がりますね。

特に一緒に煮込まれた、キュロットという根野菜とオニアンもソースの甘みに貢献しているようです。

そこにハーブと香辛料が味に適度なアクセント。

それぞれの味わいが見事なハーモニーを奏でているようです。

初めて食べる料理ですが、どこか懐かしい気持ちにさせてくれるのはどうしてでしょうか?


角ウサギの肉も食べてみましょう。

じっくり漬け込まれた角ウサギ肉が、口の中でホロホロとろける柔らかさ。

角ウサギの力強い味わいが、ワインのおかげで旨味に奥深さが足された印象です。

黒コショウのピリッとした辛みと、ハーブの風味が一層味わいを高めてくれていますね。

上品かつ繊細。

まさにこの言葉がピッタリでしょう。

まるで全てが計算されたアートのように、付け入る隙がないくらいに完璧な味わいなんです。


これは危険!旨すぎてワインを飲みすぎてしまいますね!


最後にデザートを食べてコースは終了。

ごちそうさまでした!



店名:高級レストラン【ビースト】

予算:一金貨~三金貨

店の雰囲気 ★★★★★

店員の対応 ★★★★★

料理の味  ★★★★★

コスパ   ★★★★☆

バラエティ ★★★★☆

総合評価  ★★★★★


作品をご覧いただきありがとうございます。

この作品は、異世界食レポ!~現地の料理店を冒険しながら紹介~のブログ編です。

本編もお読みいただけると幸いです。


どんな評価でも構いません。少しでも気になると思っていただければどんな評価でも結構ですので★にチェックをお願いします。


もちろん厳しいご意見も随時受け付けております!

皆さまの応援が力となりますので、ぜひとも応援をよろしくお願いします!

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